先日の続き。ロンドンオリンピックは無事(?)終了。我が日本選手は踏ん張り、ボクシングで東京以来の金メダルなどを得て、女性に負けていた男性も面目を保ったといえるでしょう。
それにつけても男子サッカーは残念の極み。44年ぶりメキシコ以来のメダルがと思いました。
さてメキシコオリンピックで日本が後にも先にも、この時だけの銅メダルを決定した相手がメキシコでした。今回メキシコの監督は当時小学生でそれを覚えていて今回リベンジ、だそうです。因縁を感じますね。
私はその戦いをオリンピックスタジアムで観たのです。思い出しても興奮を覚えます。サッカーはメキシコの国技といってもよく、しかも開催国。当然金を狙っていたのに日本との3位決定戦。それはすさまじい応援。日本の応援は今と違ってサポーターなど居ないので全く敵地での孤軍奮闘。私たちはチョットした工夫でスタジアム、それもロイヤルボックス隣で観戦出来たのです。
始まるとメキシコの攻撃のすさまじさ、それこそシュート、シュートしかしそれをゴールキーパー横山が飛び上がり、左右に横っ飛び、ことごとく阻止。まさに神懸かり。そしてあの釜本のシュート。予想できなかった試合展開。メキシコ人も信じられないといった表情。しかも終わり頃には横山、釜本を始め日本選手の活躍を、むしろ褒め称える様でもあって驚いたものです。メキシコの前が東京、そして極めて親日的なお国柄、さらにラテン系の血か陽気で大らか。日本が勝つとその落胆も大きかったでしょうが、日本はよくやった、と賞賛の雰囲気さえあったのです。私たちを見つけたメキシコの観衆にハポン、ハポンと握手を求められたり、中には抱きついてくる人もいて本当に平和の祭典だなと思たものです。しかし開会直前チェコスロバキアへソ連率いるワルシャワ条約機構軍が侵攻、重苦しい雰囲気もありました。チャフラフスカが体操で東京から二連覇したのもこの大会です。ちなみに日本は金11、金メダル数でアメリカ、ソ連に次ぐ第3位。勢いがありました。
今回ニュースではメダル数38、史上最多と大きく採り上げられていますが、冷静に内容を見なければなりません。金7は目標以下ですし、人口約5千万人の韓国が金13と約倍。比率で行けば日本は30取ってもおかしくないのですから、今後に大きな課題を残したといえるのです。
とまれ、サッカー対韓国銅メダル決定戦で、韓国側は選手個人の行動と矮小化しようとしていますが、オリンピックの場に政治的主張を持ち込んだことはオリンピック憲章に反する行為であり、私達はこうしたことにもっと敏感にならなければなりません。
*古いというなかれ。メキシコオリンピック各国メダル獲得数。Wikipedia
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