ヘイワ・オンドって知っていますか?漢字で書けば平和音頭でしょう。今の時期まだまだ盆踊りが村や町の鎮守様の境内で行われています。そうなのですそれにふさわしい音頭。
太平洋戦争後の荒廃した国土、それは東日本大震災と異なり間違いなく人災。しかし人々は助け合いながら復興を目指していました。戦後一年ほど経って盆踊り復活など少し余裕が生まれてきた昭和21年に、キングレコードから発売されたのが「ヘイワ・オンド」。調べると曹洞宗社会部制定となっていてビックリ。聴くと中にはヘイワが出てこなく、不思議ですが年に一回の盆踊りを心待ちにしていた当時の人々の顔が浮かぶようです。ちなみに歌手は林伊佐緒、戦前の出征兵士を送る歌や戦後のダンスパーティの夜などで有名な人です。
前置きが長くなりましたが、ある神社の氏子会関係者からこのレコードが手に入らぬか、と相談がありました。小学校2〜3年の頃聞いて覚えていて、大震災後の盆踊りで戦後と同様絆を深めるためにもヘイワ・オンドで盛り上げたいということです。そこで調べたのが前段。レコード会社やNHKなどと掛け合ったそうですがあまり親身にはなってくれなかった様です。
九段に厚生労働省所管の施設で昭和館があります。当時の映像、文書など昭和の歴史を後世に残すのが目的です。レコードの収集も行っていて、ヘイワ・オンドもありました。早速試聴。炭坑節、東京音頭だけでなくこれもあるといいなという感じ。そこでこの音源を手に入れる、あるいは借りたいと申し出たところ、やはり役所(のような)、手続きが面倒、時間がかかり、盆踊りに間に合いません。相変わらず融通が効きませんね。
近くの神保町はご存知古書の街。有名なレコード店があることを思い出し、電話すると今年88歳の現役女社長が出て、「ありますよ」。伺うと当時の想いで話も聞け早速入手。きれいな状態のSPレコードです。残念ながら歌詞、振り付けはなくなっていましたが、それも見つかることがあれば送るとまでの親切さ。昭和はいいな・・・です。
で、盆踊り。初日雨にたたられてしまいましたが、翌日披露、大きな話題にもなり喜ばれ盛り上がったとのことです。
私は戦後世代でヘイワ・オンドを知りませんでしたが氏子の皆さんや、地域の人の絆が分かり、少し役立てたかな、と爽やかな気分になりました。
写真 SPレコード、立派な盆踊りの舞台・初日雨の風情
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