先日EUSI主催の国際コンファレンス「福島原発事故への対応とこれからの原子力安全:日本と欧州の視点からみて」という少々長いタイトルのコンファレンスに伺う機会がありました。
EUSIはEU studies Institution in Tokyoの略。EUの財政支援を受け、一橋大学、慶応義塾大学、津田塾大学により設立されたEUに関しての研究、広報活動など日本とEUの関経強化のための拠点です。
我が国は3月11日東日本大震災により、自然の脅威を改めて認識させられ、さらに東電の原発事故という人災も重なり世界でも例をみない複合災害に見舞われました。これからの国づくりに大きな影響を与え、国民誰もが関心を持たなければならないのです。
一橋大学学長、駐日EU大使の挨拶に始まり日本、欧州、国際社会それぞれの立場からの講演、討論が行われました。さらに技術者、法律家の視点からの報告がありマスコミによってもたらされた様々報道では認識でき得ない情報にも触れることができ有意義でした。
討論ではいわゆる原子力村といわれる共同体の問題にも言及がありましたが、すぐ全ての原発を止め廃止にまで行けない現状も認識せざるを得ないといえます。
欧州でもドイツ、イタリアは脱原発へ舵を切りましたが、ドイツの場合原発大国フランスからの電力購入に頼らなければならない現状をみれば、理想と実際との乖離が分かります。さらに欧州どこに原発があれ、万一の場合はその国だけに影響が止まることはありません。正に"A nuclear accident anywhere is an accident everywhere."なのです。
結論を得る、ではなく広く意見を聞きそれぞれがそれぞれの立場を越え論議をし、賢い方向に福島以降を持って行かなければなりません。安全神話に惑わされ論議をおこったってきたのは、バブルは我が国では崩壊しないが如きマスコミを始めの論調だったことを考えれば、残念ながら私たち自身の問題です。
複合災害というべき外圧によってでしか真剣な取り組みができないなら日本人の特性は変わっていないということです。しかし、それでも取り組まないよりは明らかに好ましいのですから、私自身も関心を持ち続けたいとおもいました。

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