友人から初春大歌舞伎のお誘いがあり、ありがたく新橋演舞場に出かけました。何十年ぶりかです。そういえば歌舞伎座にもかなり長こといっていません。会場はもとより周辺も開演を待つ人で混雑していました。でも若い人は少ないですね。隣は有名な金田中、言わずもがなの有名料亭。そのせい(もちろん違いますが)黒塗りの車で来る人も・・・。
正月らしい雰囲気に溢れていて日本人でよかったな、と本当に思いました。昼と夜の部があり、夜の部に行きましたが午後4時半から8時半まで4時間。優雅なものです。江戸時代は弁当持ちで一日芝居小屋で、という庶民の楽しみがあったというのですから戦乱に明け暮れていた西欧に比し、いかに我が国の文化レベルが高かったかという証左でもあります。桟敷席がありそこでは飲食が出来るので伝統を守っています。途中休憩の長いものでは30分。フォワイエに椅子、テーブルもあってそこでの飲食も可能。席でも休憩中は出来るのでおおらかなものです。
私たちの席は花道、出入り口の横で役者への指示が聞こえたりで得がたい体験です。役者が長い花道を後ずさりで戻って行くときなど、よく後を見ずに出来るものだと感心。夜の部、出し物は矢の根、連獅子、神明恵和合取組(め組の喧嘩)。
歌舞伎に疎い私には・・・、ですが、め組の喧嘩なら少しは分かります。火事と喧嘩は江戸の花、といわれた時代の町火消し(鳶)と力士の大喧嘩。人気の江戸相撲も加わったのですから大騒ぎ。明治にそれを元に創作されたのが歌舞伎の演目「神明恵和合取組」。双方奉行所に訴えて終わっています。江戸情緒があふれ役者の立ち回りにもわくわくでき、男の意地、夫婦の愛情、面子、いなせな世界に浸れます。しかしいつの世も喧嘩の種は尽きまじ。国と国なら戦争、もっと利口にならなければ、ですね。
そんなこんなで久しぶりに正月らしいときを過ごし、後は銀座に出て一杯。持つべきはよき友でした。




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