2013年12月26日木曜日

ストラディヴァリウスとN響

クラシックファンのみならず多くの方が知っているバイオリンの銘器ストラディヴァリウス。先日NHKでその歴史をたどり、クレモナにも飛び現在の工房の様子や、銘器の演奏もあって、見応えのある番組が放映されました。

その後同じタイトル、渋谷文化村オーチャードホールで被災地の子ども支援チャリティコンサ−トとして、井上道義指揮NHK交響楽団、バイオリン諏訪内晶子、チェロ石坂団十郎で行われ、機会があって聴くことが出来ました。オーチャードホールの優れた響きは音響設計が確かりしていたとみえ、よくある後付けの音響調整板がないことでも分かります。加えてすっきりした空間も創っています。そして今回のチャリティコンサ−トの料金設定がB席2,000円からと誠にリーズナブル。オーケストラの年間維持費が数億かかることを思えば、ましてや外国著名オーケストラならA席数万はやむを得ないかもしれませんが疑問を感じます。そうした中のB席2,000円は主催者と助成を行った財団の努力に感謝したいのです。しかし、当日空席があったのは残念。

こうしたチャリティコンサートは有名曲ばかりでが多いものです。しかしプログラムにも工夫があって、サンサーンスのロンドカプリチオーソとチェロ協奏曲第1番と進みミューズと詩人たち、その後ラヴェルのツィガーヌ、そしてラ・ヴァルスへ。品格を備えた選曲でした。巨匠ヤッシャ・ハイフェッツが愛用したドルフィンの名を持つヴァイオリン、チェロ共にストラディヴァリウスという贅沢さ。その響きと格調高い演奏に久しぶりに満足感を覚えました。

また配布されたプログラムが演奏者、楽曲の解説に止まらずストラディヴァリウスの歴史、さらには日本音楽財団が所有し優れた演奏家に貸与している(ドルフィンを含む)楽器も精緻なカラー写真で紹介されていて、資料的価値も高く驚きでした。

来年6月にはサントリーホール、読売日本交響楽団で同様趣旨のチャリティコンサート、ストラディヴァリウスの響きが行われる旨読売新聞にありました。しかしP(Bではない)席4,000円とオーチャードホールの倍、もう少し努力してもらいたいと思います。

*プログラム表紙

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