2014年5月7日水曜日

サッカーとマナー

ワールドカップが近ずき関心が高まっているが、マナーに懸念がある。エキサイトしスポーツというより、試合で決着をつけようという感情が国家レベルで生まれる。最近なぜか聞かないが無法者のフーリガンによる暴動もある。中米では勝敗が引き金になった1969年ホンジュラスとエルサルバドルのサッカー戦争もあった。

オリンピックの日韓戦で竹島は韓国領のプラカードを掲げた韓国選手がいた。政治を持ち込まないオリンピック憲章に明確に違反しているにも拘わらず、事後大した処分がなされなかったことは記憶に新しい。東日本大震災後の日韓戦ではなんと「日本の大震災をお祝います。」を掲げたというのだから、人間性が欠如している。中国も同様だが先日の中韓戦で反日では共闘でも、海難事故があったのに中国のサポーターがうるさいなど韓国が文句、の記事があった。目くそが鼻くその類だ。

古い話だが、メキシコオリンピックで我が日本は、サッカーでメキシコを下し誰も予想だにしなかった今もって最高位の銅メダルを勝ち取った。オリンピックと同時に行われたワールド・ユース・キャンプ(MOWYC)という選手ではない、主に文化団体からの若者が選手村のような施設で共同生活を通して、国際親善の実を挙げようというプログラムに日本団の一員として私は参加していた。開会式、閉会式を始め主な競技もパスで観覧できた。しかし国技といえるサッカーは席がなく、三位決定戦を見ることが出来ない状態だった。残念に思っていたところ、日本団の一人に詳しい者がいて、メキシコだから何とかなる、行こうとなって無謀にもアステカスタジアムに5人で向かった。チケットがないのだから当然ガードに止められた。が、件の一人がガードを横に誘いなにやら交渉。すると程なくそのガードは笑みを浮かべ私たちを手招き、なんとロイヤルボックスの隣に案内するではないか。これには驚いた。どうしたのか聞くと5円玉と50円玉をあげたのだそうだ。穴のあいたコインは珍しく価値があるとのことだったが、にわかには信じられない効果。ともあれ悠々観戦となった。

観衆はほとんどメキシコ人。大声援の元メキシコの攻撃は強烈で日本ゴールはシュートの嵐に見舞われた。しかし、です、ことごとくゴールキーパー横山が横に飛び縦に飛び阻止。見ている我々も信じられない状態。観衆はなぜだ、もっと押し込めの割れんばかりのさらなる声援。前半釜本のシュートが決まり日本リード。横山が阻止する度に大ブーイング。ところがしばらくすると日本の活躍に、観衆が偉いよくやったとばかりエールを送りだしたのにはびっくりした。以降メキシコの攻撃に耐え続け2対0で勝ってしまった。奇跡が起こったといえる。予想外の展開に我々は狂喜乱舞。しかし、メキシコにとれば優勝を目指していたのが銅メダルとなって仕方がないと思っていたのだから、この結果で暴動になるのではと、俄かに心配になった。しかし親日の国のせいもあるが、ルールに則ったスポーツの結果を素直に評価するメキシコ人に、日本が3位になったこと以上に深い感銘を受けたことを忘れられない。私達に気付いたおじさんにハポンハポンと抱きつかれキスまでされたのには本当に驚いた。オリンピックの神髄に触れた思いだった。

当時プラハの春がソ連に弾圧され重苦しい雰囲気もあった。チャフラフスカがその中で優勝したことも記憶に残ることだった。それからもオリンピックの精神が本当に発揮されてきたのか、疑問も多いことは残念なことだ。ソチの冬季オリンピックではウクライナ問題が影を落とした。女子フィギュアで二位のキム・ヨナの判定に執念深く国家的に文句を付け続ける韓国におよそスポーツの爽やかさを感じることは出来ない。

いつの日かオリンピック憲章が実現されるよう期待したいが道のりは長い。

*釜本のシュ−ト YouTubeから
*不適切な掲示 d.hatena.ne.jp/amateur2010/touch/20110929/1317230707

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