2015年2月14日土曜日

被爆ピアノコンサート

被爆あるいは被災ピアノがあります。前者は広島、長崎で被爆し、後者は主に東日本大震災で被災したものを指しています。横浜YMCAとの縁で建国記念の日に広島で被爆したピアノによるコンサートを聴く機会がありました。

爆心地から1.8Kmで被爆、残っているだけでも奇跡といえるものを後年損傷した外側は残し、機構部分をコンサートに使用可能な状態に修復した昭和7年日本楽器製のアップライトです。今もピアノといえばそこそこの買い物ですが、当時はかなりのお宅でなければお持ちではなかったでしょう。人類最初の悲惨な被爆の証人でもあるピアノに特別の感情を持つのも故あることです。私が聴いたピアノはニューヨークでの演奏にも使用されたとのことですし、これ以外にも演奏可能に修復されているものがあります。

ピアニストの平和を願う特別の感情をピアノは受け止め、豊かな音量と共に聴く者に感動を与えてくれました。そして改めて楽器としての技術水準が当時すでにヨーロッパの水準に達していたのではと認識できるのです。

東日本大震災の津波で瓦礫となった家々の木材によって作られたヴァイオリンで演奏会が行われ、被災された方には元気になっていただき、犠牲になった人々にはその魂を慰める活動もあります。私たちは時に、こうしたことから被爆したり被災した方々へ想いを致し、平和や安全を希求したいものです。

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