2015年2月26日木曜日

260円牛丼

280円でしのぎを削っていた牛丼業界。松屋は味噌汁が付いていてお得感があった。すき家はブラック企業のそしりを払拭できずにいた。吉野家はそもそも牛丼の草分け。

しかし消費税引き上げで、一時すき家は260円に下げ勝負にでたが労働問題で頓挫。松屋はプレミアムとネーミングし値上げ。吉野家は牛鍋定食をメインに据え、何れにしろ280円は絶滅してしまった。

そうした昨今にもかかわらず増税前は250円、後は260円と税率から言えばほんの少し高くなったが、これで提供を続けている牛丼屋が代々木駅東口前にある。量もあり味もよく味噌汁はレギュラーサイズのお椀で出されるという信じられないお店。なんと納豆丼と言うのがあってこれは味噌汁付きで210円。もう信じられないのです。

デフレの申し子のように言われてきた牛丼業界、適正な利益が上げられたうえで安ければいいに決まっている。260円牛丼にエールを送りたい。

ここで消費税増税について考えてみよう。消費税に絡んだ内閣は潰れてきた。導入した竹下内閣は消費税と引き替えのように退陣。税率を3%から5%に上げた橋本内閣はその後参議院選挙で大敗。辞任に追い込まれた。安倍内閣はそのジンクスを克服に見えるが、10%へは先送りせざるを得なかった。アベノミクス云々、確かに株価は上がった。しかし持たない庶民はどうか。実質賃金は低下しデパート、コンビニの売り上げ減が続いていて、消費税増税の影響を未だに脱していないのだ。株を持つ資産家、一部大手企業が恩恵を受けていても大部分の国民には届いていない。ピケティの言う2極分化のケーススダディではないのか。

牛丼一つとっても各企業の消費税増税対応の姿勢が様々あって、消費者として考えたいもの。

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