2018年12月26日水曜日

山水Sp-70

最近50年近く前に発売された山水のSP-70というスピーカシステムを入手した。ほとんど使わず保存していたパイオニアのスピーカーユニットPE-16を改めて使おうと思って、アマゾンの品物よりかなり大きなダンボール箱に入れて音出し。今どきの小型SPとまったく違うダイレクトで自然なことに驚く。そこで箱を、になったが指定箱と言わずともかなり高価。

 

そこで古いシステムを安くと当たっていたところSP-70が少し小ぶりだがバスレフで好み。中身を入れ替えることにした。当時の山水はアンプよりSPシステムに力が入っていたと思えるほどに充実していた。JBLの総代理店の効果もあった。本社に組格子が印象的なOLYMPUSのキャビネットを模した大きな看板があった。

 

さて、SP-70を手にすると飛騨の家具職人の力を借りたといわれる組格子グリルが狂いもなく素晴らしい。まずは音出し。アンプはプリ、メインとも高名な安斉勝太郎先生制作になるもの。メインは1969年、WE-350Bシングル。パワーは7~8W。やはり今どきの特にデジタルアンプと次元を異にする生々しさ。当時すでにARによるアコースティックサスペンションのブックシェルフが跋扈し始め、ソリッドステートの大パワーで低能率、重いコーン紙を駆動、結果何か詰まった欲求不満の音が普通になりつつあった。

 

SP-70はブックシェルフながらSPユニットの設計思想は正統派で、能率も92dbと高いもの。なので350Bともよく合い、久しぶりに「音楽」を楽しめた。そのためPE-16の出番がなくなってしまった。デジタル技術の進歩はすさまじいが人の奏でる音楽や声はアナログがいいな・・・になる。ロックバンドのアンプも未だ6550などを使っている。当面この落ち着いた音色を楽しむことにした。

 

https://audio-heritage.jp/SANSUI/speaker/sp-70.html

 

 

Windows 10 デバイスから送信

 

0 件のコメント:

コメントを投稿