2018年11月11日日曜日

アメリカ中間選挙

アメリカ中間選挙
アメリカの中間選挙が終わった。予想通りの結果で別に驚きはない。終盤トランプ大統領が応援したテネシー州上院マーシャ・ブラックバーン氏当選は、若者に圧倒的人気の歌手テーラー・スウィフトが民主党支持を鮮明にし若年層が影響を受けた、といわれ結果が注目されていたが、かえって保守層の結束を高め共和党勝利に繋がった。アメリカはピルグリム・ファーザーズの入植から始まり営々として国を築いてきたコアな階層がトランプ支持者といわれる。こうしたとくに南部の気質が理解できなければトランプを分かることにならない。
嘗て大平総理は国民のバランス感覚と評した、総選挙で自民党が勝つと次の参院選で厳しい結果になりがちな傾向があった。アメリカでもこうしたことが言われ、大統領選挙後の中間選挙では与党に厳しい結果になることが多く(オバマ大統領2期目の中間選挙選挙では上下両院で過半数を失った)バランスをとる国民の意思とされ、上院では共和党が過半数を維持し、下院で過半数を失った。こうした意味からトランプ大統領が選挙はうまく行ったとしたのだろう。
今後、議会運営はいわゆる捻じれになるが、我が国は散々経験してきた。安倍総理によって解消されているがこうした経験も「親しい」トランプに伝授したらよいのではと思う。選挙後ナンシー・ペロシ民主党下院院内総務を評価し可能な面での連携を呼びかけたのは現れだ。内政面での行き詰まりから外交でのトランプ色が強まるのでは、の懸念を伝える論調が多い。確かに自動車関連で米国内生産が多いにもかかわらず、日本はアメリカの自動車を買わず輸出ばかりしていて付けを払わせる云々。トランプは二言目には「金」、これには先手を打たなければならない。TPPは元々アメリカ主導だった。数年前のフロマン首席代表とのタフな交渉を思い出すし当初自民党もどちらかといえば反対だった。それがトランプによってちゃぶ台をひっくり返されたが、なんとその後は日本が主導し、アメリカ抜きで成立することになった。農産物はTPPの方がアメリカにとっても有利なのだが・・・である。アメリカで外交はトランプより安倍のほうが上の評論もある。対北朝鮮は韓国の状況を見れば我が国と米国の緊密な連携が必須だ。
移民問題への対処、減税外トランプは公約を抵抗をものとせず実行しようとしている。公約は破るためにあるなどと揶揄される我が国より分かりやすいともいえる。話は違うが安倍総理は総裁三選を果たした折、謙虚に真摯に丁寧な国会運営に務めると言った。しかし言葉の意味が分っているのかと思わせてしまうのが総理だが、トランプとどこか重なり合う。当面、安倍首相には少なくとも後2年は馬が合うとされるトランプ大統領なのだから、それを活かし我が国益を守ってもらわなければならない。

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