2020年11月5日木曜日

ソニーフラットスピーカー

このところ1980年代(バブルの我が国が元気な頃の)オーディオや機械式カメラを改めていじっている。システムコンポなどそれほど高級でないものでも実力ある品が多かったことを改めて認識することになった。当時フロントローディングレコードプレーヤーはソニー、パイオニアだけでなく多くのメーカーから出されていた。アンプなどを上に載せることでき便利だった。ソニーのPS-FL77はレコード選曲機能はないが(むしろそれは故障の可能性が高い)デザインも優れていた。

入手し管球アンプ、古い山水SP-70で聴くとクラシック、ロック外ジャンルを問わず驚く臨場感。同じ録音のCDは確かに雑音がなくきれいではあるもののなにかもの足らないのだ。考えれば、ライブではクラシックでも下手をすれば咳が聞こえたりで、無音はあり得ない。11月3日はレコードの日だとか。アメリカでLPの売り上げがCDを上回ったの記事があった。ハイレゾリューション云々、数百万もするシステム、どうも平らで静かだが「臨場感」に欠けると思う。

そうしたとき、ソニーのフラットスピーカー(APM-500)をたまたま入手。1980年代半ばバブル期の物だ。当然ながらウーハーのウレタンエッジはぼろぼろ。なぜこんなものを使ったのか呆れる。しかし勿論低域不足だが案外まともな音が出てビックリ。で、エッジを何とかしようと考え、検索すると修理の例やら音がまともだとか出てきた。しかし修理は案外高くペアで1.5万はかかりそう。見ていくと自身で直したサイトもあって、マスキングテープでとりあえず、があった。本格的にの前作業として、剥がしても糊残りのないテープとはよく考えたものだ。そこで我が家にもあるので、早速実行。結果、驚くことに低域復活大音量にも耐え、剥がれそうでもなく大成功。すりばち型のコーンSPと何となく違う平面波の音が案外自然で驚き。ソニーももっと頑張ればよかったのに、と思う。

実際の作業は4角い平面だから簡単。ただ、平均にしかもある程度ピストンモーションが出来る余裕をもって貼らなければならない。一度片寄ってしまったようで音量を上げるとガサゴソボイスコイルが当り、やり直し。音出ししながらテープ貼りをするとうまくいった。ちなみにテープはカモ井加工紙㈱のマスキングテープ・ルパン2.4mm幅。元々外装などの工事に使う物で、幅も丁度よかった。

1980年代のオーディオはすべからく大事にすべきと思う。何しろソニーPS-FL77は気に入り万一のためにもう一台買ってしまったほどなのだ。



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