2012年7月24日火曜日

LONESOME DOVE

祖母がモダンな人でよく映画、それも西部劇に連れて行ってもらいました。大人になってはそれほど映画を見ることはないのですが、それでも印象に残るものはあります。

新宿に一般の映画館では採算がとれそうもなく、しかし芸術性の高い映画を扱っていたアートシアターがありました。強烈な印象を今でも持っているのがギリシャ悲劇エレクトラです。名匠マイケル・カコヤニス監督、主演イレーネ・パパス。ここでは詳細に触れませんが、モノクロならではの極限に研ぎ澄まされた映像、円形劇場で行われたのと同じかと思わせる様式美、言い現せない感動でした。残念ながら国内外を問わずDVDがありません。

そんなことを何となく想っていたとき、いきなり20数年前NHKで放映された連続の西部劇「モンタナへの道」を思い出しました。今は便利でwebで検索。1989
年のTVシリーズ、西部劇の概念を変え、今もって評価の高い映画ということが分かりました。しかしVHSビデオがTSUTAYAでも今はなくDVDもないのです。宣伝のつもりはありませんがアマゾンでアメリカのDVD、BlueReyの入手が可能。早速注文3日で着。観るのに若干手間取ったのと吹き替え、字幕もないので私の英語力では込み入った心理描写など厳しいものがありますが、改めて感動、いい歳をして主人公の死の場面では涙を堪えられませんでした。

テキサスレンジャーだった二人が新天地を求めモンタナへ幌馬車、牛を導いて行く苦難の物語。派手な撃ち合いや勧善懲悪、一方的にインデアンを悪者にといったストーリーでなく、当時の状況はこうだったのでは、と思わせながら印象深いテーマ音楽とともに淡々と進行していきます。困難に耐えられず悪の道に落ち込む若者があったり、暴風雨、寒さ、悪党に襲われたり、実際当時4,000Kmに及ぶ旅がいかに過酷だったか分かります。モンタナに着いたにもかかわらず主役が足に受けた矢の傷が元で死に、親友に二人の女性宛の手紙と遺体を生まれ故郷テキサスに埋葬して欲しいと遺言。4,000Km1年にも及ぶ過酷な旅を意味するのです。しかし夫れを一人で成し遂げます。友情とは、人の生き様とは、愛情、困難に打ち勝つ固い絆そして正義感。全てが凝縮されています。私はほんの短い期間でしたがテキサスに滞在したことがあり、アメリカ人の魂、夫れは大和魂と同様国を想い、正義と隣人を愛するテキサス魂なのです。

DVDにはこの作品で
ピュリツアー賞をとった、原作者Larry McMurtryのインタビューも収録されています。南部訛でよく分かりませんがとても創作とは思えず、実話、あるいは何等かの下敷きがあったのではというドラマです。

主演 ロバート・デユヴァル、トミー・リー・ジョーンズ、ダイアン・レイン、アンジェリカ・ヒューストン外
トミー・リー・ジョーンズは大の日本びいき、缶コーヒーのコマーシャルでおなじみ。ロバート・デユヴァルも名優。ダイアン・レインはマックスファクターや日野レンジャー(トラック)のコマーシャルにでていて、日本にも来ました。
機会があったら是非見ていただきたい西部劇です。
「モンタナへの道」はNHKでの題。原題LONESOME DOVEはメキシコ個国境近くのテキサスの町。

"THE BEST WESTERN ENVER MADE"-HOUSTON CHRONICLE

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