偶々あるデパートに寄ったところ、クラシック時計のコーナーがあり、電波時計等ではないメカニカルの時計と中古を扱っていました。目を引いたのは中古腕時計です。外国、国産を問わずかなりの数の程度のよいものが並んでいて、しかも一年の保証付です。シチズン、セイコーの40〜50年前のものは精度も確保でき現在も十二分に実用になります。携帯やスマートフォンが普及し腕時計を持たずとも不便はないでしょう。しかし針の位置を見て時を知る、手巻きのゼンマイを朝一で巻く、こうした動作で一日が始まる、ある意味けじめがついてしゃっきりする、と思うのは私だけではないでしょう。
アベノミクスで100万を超えるスイス製の高級腕時計が売れているそうです。スイスは精工舎がクオーツ腕時計を実用化、その後急激に価格も低下で、一時期は振るわず存亡の危機までいわれました。しかし一連の大量生産工業製品と一線を引き、伝統的工房による手作りの芸術品といえるものの充実を図って復活しています。その後シチズン、セイコーでもその分野の重要性を認識し、大人の評価に耐えうる製品を提供していることは喜ばしいことです。
デパートの売り場で見つけたのが写真の約50年前のシチズン ハイライン
23石手巻き腕時計です。薄型でインデックスを見れば分かるとおりシンプル、かつ見易く針は太めで存在感十分でありながら美しいバランスを保っていて、デザイン力の高さを示しています。中3針は当時の最新式だったと思います。ベルトはオリジナルではありませんが、全体に極めて程度がよく入手したいと悩んでいます。この時代時計に限らず我が国工業界は、先進諸国に追いつけ追い越せでしたが、設計者の意気込みが今より見て取れると思っています。

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