今はほとんどラーメンというが昔は支那そばが普通だった。私立中学校に通っていた頃、学食もあってメニューは支那そば
、カレーライス(ライスカレーどちらだったか覚えていない)、いなり寿司ぐらいの質素なものだった。35円の支那そばは人気があって茹でる大鍋の周りに並んで順番を待つのが日課のようだった。鶏ガラの透き通ってあっさりした醤油味、細目の鹸水が効いた縮れ麺、周りが食紅で赤い焼き豚、シナチク、ほうれん草のお浸し、焼き海苔、それになると巻きが加わった誠に正統派。今でも懐かしい味は忘れられない。
昨今は太麺とか家系とか、とにかくほとんどが豚骨系になってしまい、中には豚骨背脂・・・などという店もあって物凄く健康に悪いように思えてしまうのだ。一度食べれば私は2〜3年はもういい、となってしまう。新横浜ラーメン博物館は昭和30年代初めの街の雰囲気を模した造りが凄く、もう早20年。全国を回り有名店を誘致のため食べ歩いた関係者の話を聞いたことがあり、何せ汁も全部飲むのだから1日5軒が限界だったと述懐していた。塩分が半端でなく、しまいには首の後ろが痛くなり血圧が・・・だったそうだ。
とにかくこのところかつての支那そば、鶏ガラ醤油味、縮れ細麺・・・が絶滅してしまったかのように見つからない。と寂しさをかこつていたところ、友人に誘われて行った関内駅前のビル地下に支那そばの看板。居酒屋風の店のメニューにあるのです。早速注文。出てきたのが写真の懐かしい「支那そば」。ほうれん草がないのは残念。それとチャーシューの周りが赤くない。しかしどんぶりといい麺といい正統派。聞くと麺は横浜にはなく大田区から仕入れとのこと。やはり大将のこだわり。昼はこれにハーフサイズのカレーライスがついて650円!良心的。何とか絶滅危惧種から守りたい。
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