飯倉にキャンティワインから名付けられたイタリアンレストラン、有名なキャンティがある。昔伊丹十三がよく普通に来ていた。首都高速飯倉入口近くニコラス・ピザハウスは創業60年の老舗。一時期横浜駅西口地下にも店があった。今の店はビルの2階で昔の面影はなく残念ではある。
そしてピザハウスにしろ一時期イタメシ屋なる珍妙ないわれ方(リケジョも同じ)をしたイタリアンレストランに付き物だったのが、下半分が編んだ藁で包まれているボトル(フィアスコボトルという)のキャンティワインと赤白チェックのテーブルクロス。今ほとんど見なくなってしまったのはどうしてだろう。トスカーナ州キャンティ地方の産で範囲はボルドーより広く、歴史も古く日本でいえば室町時代からだそうだ。安物といわれたりだが最近になって、原産地証明だとかキャンティクラシコという高級なものが出現だが昔の手頃のものがあのボトルにふさわしく、空き瓶をろうそくスタンドにしたり、何本もぶら下げたりしたものだ。一時家にも結構な数あったが、いつの間にかなくなっていた。
デパートやワインショップに行ってもとんと見かけなくなり、知り合いのイタリアンレストランオーナーに聞くと、藁を編む職人がいなくなったせいで、ほとんどなくなったという。元々キャンティのボトルの底は尖っていて置けるようにしていたのだとか。イタリア人の友達はいないので正確なことは分からず。いずれにしろ、手頃にそのフレッシュさと爽やか酸味、控えめなタンニンが楽しめ、ピザとの相性は抜群と思う。そして特徴的なそのボトルがテーブルクロスの色、模様と相まって雰囲気を盛りあげるのだ。
ないものかと聞きまくっても分からずだったが、あるデパートでイタリアンワインのキャンペーンを行っていて、そこにはなかったが、少量輸入している商社が分かった。連絡、販売店を聞くとデパートはなく、酒の量販店で入手出来た。懐かしいボトル、やはり雰囲気がいい。久しぶりに楽しめたがなぜ減ってしまったのか、聞いてもよく分からなかったのが残念。今どきのイタリアンレストランが飾らないのはものがないせいなのか・・・。これに限らず以前普通にあったものがなくなるのは寂しいものだ。
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