トランプの進撃が続き共和党候補にが現実のものに、いやひょっとすると・・・の懸念さえ生じ、同盟国我が国も先行きを注視せざるを得ない。
本来アメリカの大統領選挙のシステムは複雑で理解が難しい。しかし単純化して言えば、議院内閣制の日本と異なり直接選挙で統治者たる大統領を選ぶのだが、候補になるための予備選挙に一年もかけている。その間各州での党員集会などを通じ政策を競い、候補になろうとする者の資質も厳しく吟味されで党の指名を受けることになる。こうした過程で過激な思想であったり不祥事が明らかになったりで脱落していきふさわしい人物の選定になってきたのが今日までであった。
こうした方法は歴史に裏付けられたもので、人気投票的になる懸念がある、我が国でも一時期話題になった首相公選制とは異なった、優れた制度とも言われてきたのである。イスラエルは嘗て首相公選制を導入、結果いわゆる人気投票になってしまう弊害などを生じ、その問題からも議院内閣制に戻している。
しかしそうしたアメリカでのトランプ現象。いつの時代でも不満を抱える輩はいる。ただ教育により育まれた理性によって暴発は押さえられてきたと言える。アメリカの現状を思うと最早格差社会の帰結に至ってしまったのかとの懸念さえ抱かされる。最近の若い人は新聞を取らず、固定電話を引かないそうだ。アメリカではすでにそうなって久しいとのこと。インターネットで日々のニュースにもアクセスでき、およそ新聞を読む必要を感じなくなっている。しかしそこに大きな落とし穴がある。それはアクセスは自身の好みに集中、都合の良いことのみになってしまう。新聞なら少なくとも違う考えにも接することになって、まっとうな判断に繋がることが期待されていた。
このところの共和党でのトランプ、クルーズ等の論争を見ると議論ではなく口汚く相手をののしり罵倒、正視に耐えない状況で、分けてもトランプには政策と言えるものはなく煽動する言葉が並ぶだけだ。ただ夫れを喜ぶ今日の政治に不満を持つ市民が多いのも事実で、事態は深刻。他国とはいえ同盟国アメリカなのだから憂慮せざるを得ない。在日米国人で弁護士が、自分の嫁がトランプがよいと言っていて信じられない、さらにヒラリーもイヤだ、と言い嫌われ者の戦いだと嘆き悩みは深いようだ。本国でも共和党長老の中に、本選では止むを得ずヒラリーに頑張ってもらうしかないとまでの悲鳴があがっているとも聞く。
敵を作り口汚くののしり・・・のおよそ品性を感じられない手法は前大阪市長も同じで、我々も普段から注意深くならなければならない。立場のある人間にもかかわらず本能の赴くまま行動してしまう例が昨今多すぎる。動物ではないのだから(こう言うと動物に失礼か・・・)人はすべからく品格を備えたいものだ。


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