業界の雄であるはずの電通で繰り返された前途ある社員の自殺。もはや犯罪だ。三菱自動車の燃費不正も繰り返された。厳しい指導で済まされる案件ではなく、トップも含めて立件すべきだ。フォルクスワーゲンはドイツ連邦検察、米国司法省が捜査を進めていて、日本の司法当局との姿勢の違いが大きい。
二年前に野々村元県議による政治活動費不正、号泣会見があった。にもかかわらず、学習しない政治家が懲りもせずの富山市議会を始めとする不正。酒が好きで誘われるといやと言えなかったとか、老後が心配で・・・には呆れる。さらに閣僚にも白紙領収書問題が露見したが、屁理屈をこね法的には問題ないとした。さすがに総理から今後こうしたことがないようにと注意が入ったが、一般人が白紙領収書に自署して税務署で通用するのか、深刻に考えるべきだ。これに限らずこのところ弁護士を始め、法的には問題ないとする言い訳が多すぎ鼻白む。
こうしてみてくると、それぞれの自覚がないことが原因だろう。業種の違いを問わず立場を持つ人間は、常に他から注目されていることに気付かねばならないのだが、むしろそれに快感を覚え自分は人と違いなにをやってもよいのだという次元の低い特権意識を持つようになってしまう。リオオリンピックでのアメリカ水泳金メダリストがガソリンスタンドでトイレを壊し、ガードマンから叱責されたのを根に持ち、強盗にあったなどと騒いだ不祥事も同根といえる。
洋の東西を問わず政治家だけではないが、本音を言うを取り違えただただ汚い言葉で罵倒し合ったり、市民を扇動したりが目立つ。果たして私たちは歴史に学んだり、自戒する心をどこかに置いてきてしまったのだろうか。インターネットにより様々な情報を一瞬にして得られると勘違いしているのではないか。取捨選択をし正しい判断が行えるよう自身を高めなければならない。
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