無声映画とみなとみらいホール、といってもピントこないでしょう。昔映画館のスクリーンと客席の間にオーケストラピットがあって、弁士の語りと音楽がスクリーンと一体となって観客を楽しませたということです。考えればお金がかかっていますね。徳川夢声も出は弁士。
みなとみらいホールで観賞したのは弁士、オーケストラではなくオルガン演奏。オルガンといってもコンサートホールの壮大なパイプオルガン。聞けばアメリカでは、パイプオルガン演奏によるシネマ(無声映画)は伝統として親しまれているそうです。ボストンを中心に活動するピーター・クラシンスキーが映画に合わせて即興で演奏、贅沢なものです。
出し物はチャップリンのスケートとキートンの大列車追跡。1916年、1926年の作品。弁士はいませんがオルガンの壮麗な演奏で雰囲気抜群。映画を見るとよく寝てしまうのですが今日は眠くもならず楽しめてしまいました。スクリーンがあるので演奏の姿が見えないのが残念でした。
先日の歌舞伎もそうでしたが生演奏、ただの映画ではなく人の息づかいを感じられたのです。
*開演前のホール、雨のMM21
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