2017年8月12日土曜日

内閣改造

83日に発足した新内閣、正確には第3次安倍・第3次改造内閣と言うことになる。第一次は20069月から翌年8月、第二次201212月から149月、第三次(現)201412月からである。

昨年第二次改造内閣発足も83日だった。今回特に注目されたのは森友、加計学園、更には防衛省問題をきっかけにした支持率急落を受けての改造だったからだ。人心一新を掲げ仕事人内閣と胸を張りながらも、国民へのお詫びから始まる異例の展開ではあった。しかし骨格を変えない麻生副総理、菅官房長官、党では高村副総裁、二階幹事長の留任では人心一新とは言えない。河野、野田を外相、総務相起用で新味を出した心算だろう。一方お友達と揶揄される一角、萩生田官房副長官は幹事長代行と党中枢への横滑りで外したとはならない。また官房長官の意向で自身が秘書を務めた故小此木彦三郎元通産大臣子息の八郎を国家公安委員長、自身が師と仰ぐ故梶山静六元官房長官子息を地方創生相に推している。そうした意味で新鮮味は薄いのだが、内閣支持率が各種世論調査で僅かではあるが上昇している。しかし注意しなければならないのは不支持の理由第一は総理の人柄が信用できないであることで、ある評論家は真っ先に代えなければならなかったのは総理自身だったのだとまで言っている。

謙虚に丁寧に説明し国民の理解を得るとするが、言葉を丁寧にするとか態度を謙虚にするとかではなくその内容が問題なのは論を待たず、どうも政治家(に限らないが)の国語力が不足しているようだ。李下に冠を正さずの意味も本当に分かったいるのだろうかとさえ思える。小泉元総理は厳格だった。エピソードに事欠かないが、改造で総務相を退任した高市早苗は嘗て義理チョコを小泉に送ったところ料金受取人払いで送り返してきたと語っていた。私の知人は小泉が総理退陣後ならな良いだろうと、好きなエルビスプレスリーのCDを送ったところ受取人払いではなかったが送り返してきて、小泉は本物だと感銘を受けていた。

すでに閣僚の言動に?が付く事態が起こっている。新任挨拶で次の総裁選に出るといい大臣としての仕事はどうするのかの疑問が生じたり、なりたくなかった人を無理に大臣にした派閥領袖(もっとも声をかけたのは総理だろうが)いたりなど。国民は冷静に閣僚の動静に関心を持ち、主権者としての自覚を新たにしないとこんなはずではなかったと言うことになりかねない。遅かれ早かれ来年12月任期満了までに総選挙がくる。

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