2017年10月27日金曜日

総選挙が終わって


安倍総理の狙いすました解散、まるで博徒マダム回転寿司小池の狂った勝負勘による希望の党立ち上げ、愚かにも自ら小池にはまった前原、一時マスコミは政権交代にさえ言及する底の浅さだった。人はその得意なときに失敗するといわれる、を「知らず」嘗ての魁の時も聞いた排除の論理を振りかざし自滅。結果自民圧勝。森加計隠ししか言わない大方のマスコミ同様ろくな政策も訴えない政党に国政を任すわけにはいかないと積極的にではないにしろ政権を支持した。

選挙を通して、制度の欠陥も露わになった。比例復活は最たるもので、元々ドント方式そのものが弱小政党に議席を与えることが目的と言っていいのである。まだ惜敗率が高ければ分かるが、別の政党枠に移るとその政党での惜敗率によるため小選挙区当選者の半分にも満たない得票で復活してしまう例がある。これでは何のための小選挙区制か分からない。嘗て小選挙区で供託金没収の得票しか得られなかった者が復活した例(保坂世田谷区長がそうだ)があった。あまりにひどいので現在は禁止されている。

政党サーファーなる言葉があって、10年も前「今何党かと秘書に聞き」の川柳があった。今回も自身が何党に属しているのか分からないほど渡り歩いて、ただただ議員バッジを付けたい輩が多かった。自民党神奈川8区福田内閣府副大臣は希望の党設立を知ると即離党、チャーターメンバーになり風を受け選挙区も変え東京5区で当選と思ったのだろう。そこには政治家としての理念もそれまで世話になった、あるいは政策を語り合った後援者へ感謝の気持ち一かけらもない。嘗て文科大臣を務めた中山は比例単独一位で希望の党で議席を得るという議員病としか思えない例もある。小泉進次郎はマックス・ベーバーの職業としての政治家に、内容に共感するも職業ではなく人としての生き方と言っていた。正に選挙の度に政党を変えただただバッジが欲しい人後に落ちる者共に聞かせたい。

一票の格差を言いつらう弁護士グループや市民団体があるが10数万票で落選があり、何と1万数千で比例復活などという、それこそ一票の軽重が問われる例がある。こちらのほうが問題だ。また、この禿で有名になった豊田とか不倫の山尾は大学同期で、臆面もなくよく立候補したと思う。前者は落選、後者は驚くことに辛勝した。労組の支援ともいわれているが倫理観はどうなっているのか。選管に抗議殺到の由、さもありなんだ。選ぶ側の意識も高めなければならない。さらに立憲民主党に行くというのだから双方の倫理観を疑う。
今回のごたごた劇で名を上げたというのが枝野だ。立憲民主党、明治時代に・・・と思うような、また「一見」民主党かだが、考えれば菅政権時の官房長官が枝野で辻元もいるのだからあの東日本大震災、別けても福島原発事故対応の稚拙さを思い出すと鼻白む。窮余の一策、筋を通したに対して日本人の判官びいきのなせる技だろう。枝野の本質から目を離すことはできない。

それにつけても河野外務大臣の父親による新自由クラブ以来41、繰り返される無意味な離合集散、この辺で終わりとしたい。小池は小泉純一郎と細川護熙に会っているが応援はなかった。ひょっとすると二人とも小池に騙されたと思っていて、意趣返しだったのかもしれない。排除の論でカオスだった民進党が左右に色分けされたのが唯一の功績だろう。あるいは自身犠牲にしてこの整理を行ったのだろうか・・・。

我が国を取り巻く世界情勢は北朝鮮の脅威のみならず、覇権を求める中国、共に北朝鮮に対抗しなければならないにも関わらず相変わらず歴史をねつ造する韓国など一瞬の気のゆるみも許されない。安定した政権が求められる所以だ。安倍総理には、勝って兜の緒を絞めよ、実るほどに首を垂れる稲穂かな、李下に冠を正さず、を熟味玩読してもらいたい。

*読売新聞10/24 自民党追加公認3

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