2018年4月28日土曜日

止まらない官僚の劣化

福田前財務次官のセクハラ問題には呆れるばかりだ。さらにその処理にあたっての財務省と財務大臣・麻生副総理の発言は主権者たる国民の不興を買ったのは当然である。福田前次官の会話全体を聞けばセクハラに当たらないとか、麻生副総理のはめら

れたの話もあるに至っては何をか言わんやだ。


昨年の前川前文科次官をはじめ、各級政治家、いわゆる一流企業の経営者はたまた有名タレントの不祥事、いずれをとっても自身の立場をわきまえない行動が問題なのだ。自分は人と違うという思いあがった態度に気付かない欠陥人間なのだ。特に官僚はほとんど東大出身者だが、どういった学生時代を送ったのか、大学で道徳教育はと思うかもしれないが最低限の教えが必要だろう。宮沢総理は人事院になぜ東大出身者ばかりなのか、多様性のためにも私大出身者も必要と質した。人事院は公正な選考試験によっての結果と答えると、そうかと納得してしまいそれ以上の進展がなかった。宮沢らしいと言え、以来改善されたと思えない。今回の不祥事を見るにつけ、困難とは言え何らかの人物考査が必要。福田前次官の録音された音声を聞くと一方的で品位のない言い方でおぞましく、ああした男がトップの組織は・・・、と愕然とする。佐川前国税庁長官もそうだが誰のために仕事をしているのかの基本が欠落している。嘗てバブル前日本は経済一流政治三流、しかし優秀な官僚がいるから大丈夫との論調があった。竹下総理は歌手一年総理二年の使い捨てと慨嘆した。もっとも当時のイタリアは内閣平均寿命8ヶ月というひどさだったが。最強官庁財務省というがノーパンしゃぶしゃぶや過剰接待の不祥事によって解体された大蔵省に比せばその権限は較べるべくもない。今回の問題によって再び解体論も出ている。


それにつけても一年間森加計問題にうつつを抜かす野党には呆れるが、元はと言えば妻又は自身が絡んでいれば総理はおろか議員も辞める、の啖呵からだ。今になって謙虚に丁寧に説明といわれても何を今さらになってしまう。野党は相変わらず審議拒否戦術、少なくとも重要法案には応ずるべきだ。業を煮やし解散云々で野党を牽制まであったが困るのは与党だろうという野党国対委員長も不思議で、むしろ政権交代のチャンスと喜ぶべきなのだからだらしない。南北会談が行われ世界が大きく動くこの時期にこんなことをやっている暇はない。世論調査で内閣支持率が一部では26%と危険水域のデータもあるが、自民の政党支持率にあまり変化がないのはこれを示している。だからこそ与党は自覚と国民・主権者への責務を果たさなければならない時期に文科大臣の軽率な行動や、国民の神経を逆撫でする副総理の言動は容認できない。我々は常に監視の手を緩めてはならない。

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