2018年6月18日月曜日

明治学院大学主催弦楽四重奏演奏会

 

日仏交流160年。記念したフランスのディオティマ弦楽四重奏団トークコンサートが白金キャンパスで行われた。ホールは小規模で木の温もりのある好ましいもの。シアター形式ではないので奏者がよくは見えないのは残念。本邦初演の新作もあって気合が入っている。そしてドビュッシー唯一の弦楽四重奏の後トークセッションで終了。現代音楽の新作とドビュッシーの取り合わせがこの四重奏団の性格を表していると思う。精緻なテクニックと豊かな抒情性、既に20年を超える歴史を持つとのことだが今後への期待も大きい。

 

私は音楽ならラップを除いてジャンルを問わず聴く雑食だが、中学の頃生意気にウエーベルン、シェーンベルク、ベルク、バルトークなどろくに分かりもせずに聞いた。ただレコードから出てくる音に緊張した思い出がある。第二次大戦直後オーストリア占領軍の米兵によって射殺されたウエーベルンの悲劇など時代背景も私に特別な感慨を与えた。今回のトークセッション後会場から「いわゆるクラッシック曲と現代音楽の演奏に対する姿勢は?」といった質問があった。現代音楽の時緊張するなどの答えがあり、嘗て私が感じたと同様の感慨もあるのかと興味を持った。

 

普段PCを使ったネットワークオーディオでクラッシック、歌謡曲、ロック、オールディーズ、はたまたウエスタンとそこそこの音量で楽しんでいるが、時には生を聴かねばならない。横浜にはみなとみらいホールや音がよいことで知られる県立音楽堂(本年4月から来年5月まで改修工事中)等がある。地域には例えば磯子区の宝積寺・テラノホールがあって、140人規模ながら木を生かした贅沢な作りと、こけら落としがウイーン三羽烏の一人、イヨルク・デームスだったことでも知られる。

 

音楽情報誌などで分かるがホール主催の低廉な入場料で楽しめるコンサートや、アマチュア楽団のものもあって足を運ぶことがある。今回の明治学院大学でのコンサートは無料で行われた。公開講座など社会還元に熱心な大学があり今回の様な演奏会もある。時に、出かけ知的欲求に資することもよいことと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

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