2018年7月9日月曜日

都電荒川線

ゆいの森あらかわ(荒川区立図書館の一つ)に行くことがあり、最寄り駅が都電荒川線荒川二丁目だったので都電の旅と洒落込んだ。横浜市電は昭和47年に廃止されているが、都電はほとんど専用軌道の荒川線が残り今や観光資源にもなっている。

 

早稲田辺りから乗ったことがあるがもう何年前か忘れた。日曜のせいか大塚駅には狭いホームにいっぱいの客。様々な色を纏った車両が走りすれちがいも楽しい。軌道幅は標準の1,435mm。スリムな車体に比べずいぶん広く感じる。チンチンと懐かしい音、これが電子音でなくベルを叩く昔ながらの方法が残されている。駅はバス停並みの間隔なので、直線なら前後の駅が見える。全線170円、時間はかかるが安い。ほとんど専用軌道ながら下町の風情ある街並みを走る。一部幹線道路で路面電車になったり、大通りを横切るときは電車が信号待ちもある。雨模様の日だったが車内混み合って良い雰囲気だった。都では都電よりさくらトラム東京と呼んでほしいらしいが、都電のほうが「都電」らしい。途中気付いたのが軌道敷内に緑の部分があることで、雑草が生えメンテ不十分なのでは、と思った。ところが翌日の読売新聞朝刊横浜版に写真入りで、都電と横浜市都筑区にある東京都市大環境学部が連携してヒートアイランド対策としての軌道敷緑化実験中の記事があって驚いた。ビル屋上緑化は聞くが、東京オリンピックへ向けたのかも・・・。

 

ゆいの森あらかわは昨年3月完成の由で、今時のコーヒーショップも併設され、木目を生かし広々とした文化の中心にふさわしいもの。区とはいっても特別区、区長公選、区議会もあって単なる行政区の横浜各区とは自治の度合いが大違い。人口は約22万人で横浜都築区とほぼ同じ。時にはこうした違いにも私達は目を向けたい。

 

各地で路面電車復活の動きがあり、観光資源としてばかりでなく環境対策の面をいうこともあるが時に政争の具にされるに至っては言語道断で、慎重でなければならない。荒川線に乗れば分かるがそのほとんど専用軌道だったので、道路混雑とも関係なかったため残されることになった。横浜でMM21近辺から本牧、根岸への運動もあるが、関内周辺にしろ本牧の道路幅は狭くおよそ無理としか言いようがない。FCVバスによる排ガスゼロやスマートな車体などによるアピールの方が現実的だ。ややもすると環境派と称するグループは自己主張に終始しむしろ市民から乖離する傾向がある。都電荒川線に乗りながらそんなことも思った。

 

 

 

 

 

 

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